「自転車利用を推進してクルマから転換を図るには、自転車がクルマよりも有利にする」
自転車が健康環境経済時間面でメリットがあることはすでに一般に理解されています。また、走行環境整備が進められています。しかし、単にこれらを提供しただけでは、一部の人はともかく、多くの人を自転車利用に誘引することはできません。すなわち、自転車の方がクルマよりも有利に走行できるようにハードソフトの環境を整えることが必要不可欠です。この視点が2010年代の世界の新たな自転車先進都市の基本的な方向性です
ここで、一番大切なことは、総論で自転車をクルマよりも近距離でより上位に位置づけ、これに従い各論で自転車の効用を増やす施策を実施することを行政が明確に打ち出すことです。
クルマと自転車が同じくらいの効用であれば、一般市民の転換は図れません。この点をよく見据えて、その方策を考え、打ち出すのが、自転車政策及び自転車計画の最も基本的な役割です。